医療者向けセミナー
2018年01月27日
臨機応変とは何か
『臨機応変』という言葉に頼るのは教育の放棄ですよ、という話です。

臨機応変さが大切な介護現場ですが、気の利かない職員が多くて困る、という相談を受けます。
『臨機応変ってもっと具体的に言うと、どんな対応を期待しているの?』
と聞いてみると
『その時、その時のいろいろな状況に対して自分で判断して、適切に対応する』
ということでした。

そこで介護職員向けの研修の場で『臨機応変とはなんぞや』を検討することにしました。

臨機応変に必要なことは
いろいろな状況を知っていること
判断する力があること
適切な対応をしっていること
などの条件が生まれました。
とにかく、いろいろな出来事に対する経験や対応の知識がたくさん必要だということです。
その状況にもよりますが、3か月から3年くらいまでの間にいろいろなことが経験できる、ということになりました。

そして、その状況に対する対応も、知っている人から教わる、お手本が必要、という話にもなりました。
結果、気の利かない職員のせいだけではなくて、先輩方が教えていない、教えるチャンスがない、そして、圧倒的に経験する事例に出会っていない、ということもわかりました。 特にユニットケアでは、それが顕著に現れます。

そもそも臨機応変ができる職員というのは、やる気とか、育ちの良さとか、もともとの素養も影響してる部分もありますが。
自分ができるからと言って、相手にもできるわけではないし、深く考えもしないで『臨機応変』とか使ってんじゃねーよ、という話でした。

うっしっし

知野吉和

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