医療者向けセミナー
2018年4月17日
介護施設は犯罪者の温床なのか説
介護職員が逮捕されると専門家たちは、『介護施設のストレスが原因』と言いますが、僕の研究では、『個人の問題だった』という話です。

・虐待で逮捕される介護職員
・窃盗をする介護職員
などなど罪を犯す介護職員がニュースや新聞に出ます。
それらを『介護施設のストレスが原因』という分析がされていますが、確かに、『引き金』かも知れませんが、だから、『その介護施設が悪い』ということではないと考えています。

結論から言うと、その犯罪を犯す人たちは、育ちの問題が大きいのです。
育ちの問題とは
・親を含めた育つ過程の人間関係が悪い
・環境がその子供にとって、育つ条件に合わなかった
・子どもにとって愛が不足していた
・親がその子に興味がなかった、などなど

そういった、躾(しつけ)や、優しさを教えてもらえなかった人が、介護施設で悪いことをするのです。
もう一つは、スキの多い介護の環境も、犯罪を誘発しているフシもあります。
・この認知症の程度なら、サイフを盗んでもわからないだろう、とか
・この職員なら、いじめても何も言わないだろう、とか
・この利用者ならどうなっても家族は何も言わないだろう、とか

まとめると
・モラルが低いまま介護業界に入った一部の介護職員

・家族は面会に来ない、認知症で、何をしても良さげな利用者
が出会っちゃうわけです。

それだけ『介護』という環境は、悪いことをしたい人にはスキだらけで、やろうと思えばやれる環境なのです。
だから介護職員の自制心が求められるのです。
でも、今は人員が不足しているので、とにかく職員を補充したい施設は多くあります。 ちょっと怪しいけど、採用しちゃいました、ということもあるかもしれません。

介護施設を経営する側も、犯罪を推奨するわけはなく、モラルがあるという前提で事業を行なっています。
それが当たり前なんです。
そんな悪い奴は介護には来ないだろう、と思って、理念があったり、方針があったり、業務があるわけです。

わかってて入職させてたとしたら、新人研修では『人のものを盗んではいけません』『お年寄りを殴ってはいけません』『利用者のお宅に侵入して火をつけてはいけません』という教育が必要になるでしょうね。
ただ、モラルの教育って難しいんですよ。

とにかく、介護職員が罪を犯して、新聞、ニュースに載ると、『どこの施設だ!?』『あそこの施設か!?』『あの施設はダメだ!?』『だから介護はダメなんだ』と風評がたちますが、違うんです。
いつか罪を犯すかもしれない心を持った人が、たまたま介護職員として、やっちまった。 ってことなんでしょうね。

介護施設には罪はありません!
介護職員も良い人はいっぱいいます!
ただ、介護という環境がスキだらけなんです。
そしてたまに悪い奴がいるだけなんです。
うっしっし

知野吉和

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